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長福寺の境内は、
ご自由にご覧いただけます。
赤い山門をくぐり、本堂から
遠州役行者堂のある行者山までは、
石段や緩やかな坂を歩く道です。
四季折々の自然の中、
古代の歴史や修験道の世界、
この地に伝わる信仰をたどる
散策路となっています。
本堂 / 本尊 聖観世音菩薩
Main Hall / Principal Image
本堂
江戸中期、寛延4年(1751年)再建されました。瓦に布の跡が付いている平安時代の「布目瓦」が出土しています。


出土した布目瓦
本尊 聖観世音菩薩
御本尊、聖観世音菩薩は厨子に入った絶対秘仏です。寺記には、聖観世音菩薩は身丈九寸の座像で、脇に毘沙門天、不動明王を従えた三尊形式と伝わります。
本堂内には本尊の他、薬師如来、大日如来、延命地蔵菩薩、大権修利菩薩、聖僧文殊菩薩等が祀られています。

【御利益】諸々の苦難除去・現世利益・希望成就・開運授福・極楽往生 等、幅広いご利益
【お参り方法】真言「おん あろりきゃ そわか」

本堂 左脇壇
位牌堂
遠州役行者堂 / 遠州役行者尊像
Enshu enno gyoja do / Enshu enno gyoja son
遠州役行者堂
裏山山頂にあり、役行者尊(神変大菩薩)を祀っています。明和3年(1766年)に再建されました。昭和60年(1985年)、役行者尊大開帳のため、鞘堂方式(古いお堂を保護するため、外側から覆う新たな建物を建てる)で改修を行いました。


遠州役行者尊像
遠州最古の役行者尊像。
秘仏のため厨子の扉は閉じられており、開帳は33年に一度行われます。御開帳の最古の記録は天明8年(1788年)です。
明和3年(1766年)に現存する役行者像と両鬼像が彫られ、同年に再建された現存の役行者堂におさめられたと記録に残っています。
役行者尊は、神変大菩薩(じんべんだいぼさつ)とも呼ばれ、修験によって得た加持力をもって人々をお守りくださるといわれています。

【御利益】諸災消除・所願成就・足腰健全・腰痛平癒
【お参り方法】真言「おん ぎゃくぎゃく えんのうばそく あらんきゃそわか」
山門
Temple Gate
寛保3年(1791年)宮大工棟梁、小西丞右衛門により再建されました。山号額は、秋葉寺第38世任梁による揮毫です。





庫裏 / 韋駄天像
Temple Kitchen / Idaten zo
庫裏
本堂右手に繋がる寺務所。明治初期の建造です。


韋駄天像
17世紀後半、中国人仏師の手による唐仏様式の優品です。修行僧、僧坊の護法神として庫裡に祀られています。
薬師堂 / 薬師如来
Yakushi do / Yakushi nyorai
薬師堂
堂内に薬師如来、大日如来、阿弥陀如来、弘法大師等が祀られています。
薬師如来
病に倒れた時には、薬師如来の経を49回読むことで衆生の病気を治し、安楽を与えるといわれ、無病息災のご功徳があるとされています。

【御利益】無病息災・病気平癒
【お参り方法】真言「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」
宝篋印塔(曽我兄弟供養塔)
Hokyointo
14世紀後半~末
山門脇、地蔵堂前にあり「曽我五郎時致供養塔」と伝えられます。
褐色凝灰岩製(採石地:藤枝市※分布は西は袋井、東は静岡市興津川)
復元高287cm

宝篋印塔は、供養塔や墓碑塔として建てられた石塔です。方形の石を、下から基壇・基礎・塔身(とうしん)・笠・相輪(そうりん)と積み上げて1つの塔とし、笠の四隅に突起状の飾りがあるのが特徴です。
長福寺の宝篋印塔はその形式から14世紀後半~末のものと推測されます。
曽我兄弟の供養塔とされるこの宝篋印塔があることから、長福寺は「曽我物語」※を唱導した箱根修験や伊豆山修験の遠州における最大の活動拠点だったと考えられます。

※「曽我兄弟の仇討ち」とは、曽我十郎祐成と曽我五郎時致の兄弟が、建久4年(1193)、源頼朝が行った富士の巻狩りの際に父親の仇である工藤祐経を討ったという事件です。事件の経緯は「曽我物語」として脚色され、後世には歌舞伎等の題材にもなり、日本三大仇討ちのひとつとして知られます。

五輪塔
Gorinto
13世紀後半
花崗岩(京都奈良伊勢西美濃から搬入品と推測される)製。
五輪塔は地・水・火・風・空の五大をそれぞれ方形・球形・宝形・半球形・宝珠型で表した供養塔です。長福寺の五輪塔は、方形、球形のみが残っています。
静岡県内では駿河にはなく、遠州にのみ存在する最古式の形式です。
地蔵堂 / 延命地蔵菩薩
Jizo do / Enmeijizobosatsu
地蔵堂
山門手前にある延命地蔵菩薩を祀るお堂です。
延命地蔵菩薩
右手には錫杖、左手に宝珠を持つ地蔵菩薩です。台に腰掛け、左足を下ろした半跏倚座(はんかいざ)像で、足の置き場のある蓮華台、高さのある台座が珍しい地蔵菩薩です。
子宝、延命長寿、病気の身代わりにご加護があるといわれています。

【御利益】子宝・安産・健康・長寿
【お参り方法】真言「おん かかかび さんまえい そわか」
鎮守宮
Chinjugu
地蔵堂横にある小さな祠。
曹洞宗の護法神である白山妙理大権現を祀っています。『遠江古跡圖會』(享和3年1803年)の挿図に記載がみとめられます。
聖徳太子堂
Shotokutaishi do
山門手前にある聖徳太子像を祀るお堂です。
宇賀弁財天
Ugabenzaiten
七十段下、弁財天池のお堂に祀られています。頭に宇賀神(顔は老人、体はとぐろを巻いた蛇の姿の神様)と鳥居を乗せ、右手に剣、左手に宝珠を持つお姿です。生産・福徳・智慧の仏さまとして、芸事や財運、勝負事に功徳を得られます。

【御利益】財運・才能授与
【お参り方法】真言「おん そらそば ていえい そわか」
不動明王
Fudomyoo
七十段下、岩壁の龕(がん)に祀られています。右手に剣、左手に羂索を持ち、火焔光背を背負い、あらゆる魔や迷いを調伏すべく怒りの形相を浮かべています。すべての頃悩を打ち砕き、勝負事や立身出世に功徳を得られます。

【御利益】厄除け・立身出世
【お参り方法】真言「なうまく さんまんだ ばざらだん せんだまかろしゃだ そわたや うんたらたかんまん」
長福寺古墳群1号墳
Chofukuji Kofun Group Tomb No.1
古墳時代後期(6世紀後半)
行者山には長福寺古墳群3基があり、1号墳が残っています。
直径約20mの円墳で、横穴式石室は全長9.6m、幅1.5m。
天神社の左奥に横穴式石室の奥壁と側壁の一部が残り、天神社の右手には天井石が並べられています。
金銅葬の馬具(杏葉)や装飾のついた太刀などの副葬品が出土しています。
天神社 / 天神様
Tenjinsha / Tenjin sama
行者山の中腹に祀られる天神様。学問の神、文字の神として、受験合格及び学問向上のご利益があるとされています。

【御利益】学業成就・受験合格・智慧や才能授与
【お参り方法】鈴を鳴らし、二拝二拍手一拝の作法にて拝礼します。
安里子安観音
Asatokoyasukannon
前池には、長福寺の山号であり、この地の古い呼び名である「安里」を冠した子安観音が祀られています。安産や子育て、子どもの健やかな成長を守護する観音様です。
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